ひとりの主婦のアイデアから、これからの「ふつう」が生まれました。

「いつものお洋服にあわせて、ふろしきが使えたらいいのに…」
ふとしたひとりの主婦の閃きがきっかけで誕生した「ふろしきハンド」。
手に馴染むハンドの素材は何か、どれくらいの重さなら疲れないか、使い手目線に立ち、
一切の妥協をせずに、改良に改良を重ねて、ようやく、今の「ふろしきハンド」に辿りつきました。
時とともに手に馴染むように、一つ一つ、手作りで仕上げています。

ひとつ屋根の下で、つくるということ。

充分な厚みとコシがありながら、しっとりと柔らか。
ここが工房? そう驚かれても無理はありません。ふろしきハンドは、広島県呉市にあるごく普通の小さなお家で作られています。
ここでは「商品製造」という言葉よりも「ハンドメイド」という言葉の方がしっくりきます。「スタッフ」と呼ぶよりも「仲間」と呼ぶ方が似合います。
一般の主婦たちが集い、技術を習得して、一つ一つ丁寧にハンドメイドしているのです。
モノは生き物のように、作る人の心を映し出すものだと私たちは考えます。
大量生産には不向きかもしれませんが、この環境があるからこそ、良いハンドをつくりだすことができるのです。
ひと針ひと針、丁寧に、心をこめて。

ご近所の主婦のみなさんが集まってハンドメイドで風呂敷ハンドを作っている。

ハンドづくりで、大切にしていること。

D環、○環、持ち手部は取っ手タイプ、ベルトタイプ、ショルダータイプ…、
いろんな種類があるハンドですが共通して大切にしていることは、手が疲れない、長さとしなやかさであること。
そして、にぎった時に手のひらに、なめらかな持ち心地が伝わることです。1cm、1g、その差が大きな差になります。
素材はこれでいいのか、どんなふろしきの柄がきても、調和するデザインであるか、試行錯誤を重ねて、ようやく現在のタイプに辿りついたのです。

左_一般の主婦といえど技は職人クラス。技術を習得して自宅にて制作する。時と場所に縛られないからこそ、ゆとりあるモノづくりができる。
右_作業する場所はウォーク社自宅のアトリエ。昔は絵画教室として使用していた。

ハンドはここで生まれます。

広島県呉市。この街の一角に、ウォーク社はあります。
一見したところ緑がきれいな普通の住宅ですが、中にはアトリエを改装した工房があり、ここで風呂敷ハンドは作られています。
ふとしたひらめきから始まった風呂敷ハンドですが、ここで仲間と作業している内にいつしかアトリエは仲間が集う場となり、
もの作りの輪が広がっていったのです。

左_広島県呉市の住宅街の一角にあるウォーク社。どこにでもあるような、ふつうの住宅からふろしきハンドは生まれた。
中_左からウォーク社代表・楢原さんと奥さんのゆきえさん、そしてご近所の主婦の皆さん。
右_自宅のお庭は、緑が管理されていて気持ちのいい空間。ときおりお庭でお茶をするのが楢原家の楽しみの一つ。

これまで、そして、これから。ふろしきハンドの生みの親、ウォーク社のふたり。

ふろしきハンドの生みの親である、楢原ゆきえさん。当時は、何でも手作りすることが好きなごく普通の主婦でした。
しかし、ある日、テレビをみて「風呂敷だって工夫をすれば、洋服とコーディネイトができるんじゃないかな」と思い立ち、風呂敷ハンドを発案します。
「当時は友達が喜んでくれるだけで嬉しくて。そのうち夫の協力があり、特許をとって、みるみる進化していきました。
夫の情熱には今でも感謝しています」とゆきえさん。
これからも、主婦としての目線を大切にしながら、夫婦二人三脚で歩んでいきます。