「いつものお洋服にあわせて、ふろしきが使えたらいいのに…」
ふとしたひとりの主婦の閃きがきっかけで誕生した「ふろしきハンド」。
手に馴染むハンドの素材は何か、どれくらいの重さなら疲れないか、使い手目線に立ち、
一切の妥協をせずに、改良に改良を重ねて、ようやく、今の「ふろしきハンド」に辿りつきました。
時とともに手に馴染むように、一つ一つ、手作りで仕上げています。
充分な厚みとコシがありながら、しっとりと柔らか。
ここが工房? そう驚かれても無理はありません。ふろしきハンドは、広島県呉市にあるごく普通の小さなお家で作られています。
ここでは「商品製造」という言葉よりも「ハンドメイド」という言葉の方がしっくりきます。「スタッフ」と呼ぶよりも「仲間」と呼ぶ方が似合います。
一般の主婦たちが集い、技術を習得して、一つ一つ丁寧にハンドメイドしているのです。
モノは生き物のように、作る人の心を映し出すものだと私たちは考えます。
大量生産には不向きかもしれませんが、この環境があるからこそ、良いハンドをつくりだすことができるのです。
ひと針ひと針、丁寧に、心をこめて。
D環、○環、持ち手部は取っ手タイプ、ベルトタイプ、ショルダータイプ…、
いろんな種類があるハンドですが共通して大切にしていることは、手が疲れない、長さとしなやかさであること。
そして、にぎった時に手のひらに、なめらかな持ち心地が伝わることです。1cm、1g、その差が大きな差になります。
素材はこれでいいのか、どんなふろしきの柄がきても、調和するデザインであるか、試行錯誤を重ねて、ようやく現在のタイプに辿りついたのです。
一般の主婦といえど技は職人クラス。技術を習得して自宅にて制作する。時と場所に縛られないからこそ、ゆとりあるモノづくりができる。